私の歯科技工士人生について ⓷

はい始ました。先輩技工士からのいじめです。面白いもので3歳以上年の離れた先輩達は応援してくれるんですよね。逆にどんなやり方してるのか聞いてくれる先輩もいました。後にこの人が私の技工士人生を変える事になります。

 

私にいじめを仕掛けて来るのは、年の近い1年、2年上の奴です。敢えて奴と呼びます。まずは典型的なシカトですね。ハイハイ。それから、キャストの順番抜かし。ハイハイ。こちらもシカトです。何も口にせず上司にも相談せずシカトですね。逆に私はワクワクしていました。こいつらビビってると。自分の立場が危ういから、とりあえず潰しておこうと仕掛けるんです。

そもそも、陰湿な奴らが多いです。この業界。自分より上手いと思うと気に入らない。排除してやろうと思う人が多いです。しかし、自分がその位の存在になったのだと逆に震えました。正直、負ける気はしませんでした。ケンカではなく、信用度で。なぜなら、彼らは遅刻はするし納品忘れもする人達だからです。そもそもドクターからも信用がないんです。

しかし、イライラはしました。ただでさえ仕事は大変でしたし、色々仕掛けて来るんですよね。

話しかけて来たと思えば、〇〇君はドクターに気に入られてていいね〜。いるんだよね、腕より口が上手い奴。長くは続かないよ。とかは毎日の様に言われました。お前だよ!と心の中でいつも言っていました。そもそもドクターとはいつも補綴のゴールを決めるディスカッションをしているだけなので、世間話などほとんどした事ありません。

私が3年目になった頃、前装冠の単冠を任されるようになりました。遂に奴らと同じフィールドに上がったのです。彼らも前装冠担当だったので、逆に潰すのは今しかないと思いました。

彼らに何も言わせない様にするには、技工の腕で明らかな差を付けないと黙らせる事は出来ません。院内で出る前装冠を全部、私の指名でもらえる様になってやろう位の気持ちでした。

 

ここからは自分との戦いでもあり、私の技工士人生を決定する時期でもあり、私のスタイルが確立することにもなりました。

 

続きはまた書きます。