なぜ25年間、歯科技工士を続けて来れたか。

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おはようございます。サシミです。なぜ私が歯科技工士を25年間続けて来れたか?強い精神力があったから?寝なくても休みが無くても大丈夫な強靭な体力があったから?いやいや、そんな事で今も現役で歯科技工士を続けているのではありません。ある時、歯科技工業界のトリックが私には分かってしまったのです。このトリックを数多くの歯科技工士に伝えていこうと思い、ブログに綴って行こうと始めました。

 

歯科技工という作業はとても細かく繊細であることは皆さんも良く分かっていると思います。丁寧に仕上げようとすればするほど時間もかかります。出来るだけ良いものを患者さんに提供したいですよね。

人間の手で一つ一つ仕上げていくものなので例えば、インレーのワックスアップを一本何分で出来るか。クラウンは?早い人もいれば遅い人もいます。まずここの時間を決めて下さい。1本にかける時間を本数分掛けてワックスアップが終わる時間を決めてスタートして下さい。経験上、ワックスアップが遅い人は帰りも遅くなります。研磨作業は実はそんなに差が出ません。

 

新人歯科技工士の皆さんは、インレーやメタルコアなど細かい仕事を数多くこなす必要があります。私のラボでは1日20本をワックスアップから仕上げそして、次の日のトリミングまでやって終了です。皆さんだったら、何時に帰れますか?私が教えてきた新卒歯科技工は朝9時スタートで18時までには終わります。全ての作業をマニュアル化することで、時間と品質を一定に保つ事ができます。ここが大事です。新卒歯科技工士が作ったインレーと、ベテラン技工士が作ったインレーが品質の差があるということは、教えている事が伝わっていないか、頭では分かっているが手が動かないのどちらかです。ほとんどの場合、頭で理解していない事が多いです。頭でイメージできたことはそのまま手に伝える事ができます。ここを始めにしっかりと叩き込んでください、常に全ての自分の作業を頭で映像化してイメージして下さい。イメージが湧かない、分からなかったら分かるところまで戻って、先輩達に聞いて下さい。自分の作業の全てをイメージ化出来れば、それだけでスピードが格段に上がります。品質は変わらずに。 また、次回も色々お伝えできればと思います。今日からイメージ化を!