私の歯科技工人生について ⑬

おはようございます!サシミです!今日も朝から雨。九州地方の豪雨が心配です。早めの避難をお願いします。今日は歯科技工料金について書きたいと思います。技工料金が安い、安すぎると言われていますが皆さんはいくらだったら納得できますか?例えば、身近なインレー。相場は¥1000〜¥1200位でしょうか。もっと安くやっているラボもあれば、高いラボもあります。

最安値が¥800、最高値が¥1200だとしたら、差額は¥400ですね。同じインレーで¥400の差は大きいです。ではなぜ、ここまで差があるのでしょうか?保健の仕事は確かに安く叩かれるイメージあります。でもこれ、技工士が最終的に決めてしまったのです。昔の先輩歯科技工士がその値段ではできませんとみんなが言えばこんな事になっていません。40年前の技工料金が今もほとんど変わってないってすごくないですか?

離職率が8割だと言われ続け、何も対策をしてこなかった政府も政府ですが、何より我々歯科技工士がみんなで力を合わせて料金を上げていかないとますます歯科技工士がいなくなります。

たまにメディアや国家でも歯科技工士問題が取り上げられていますが、私は的外れな事言っているといつも思います。技工料金が安いのは、歯科医の診療報酬の点数が低いからだと誰もが言います。これ、問題点のすり替えです。診療報酬の話ではないのに、いつの間にか歯科の診療報酬を上げないと技工料金も底上げされないという話になってしまいます。恐らくこれってわざとやってますよ。技工料金が上がってしまうと一番困るのは歯科医院のドクターです。単純に技工士から搾取できる額が減りますから。政治には歯科医師会も絡んでいますから、歯科技工士が減ろうが関係なく我々の搾取が減る方が問題だと思っているのでしょう。

 

私が25年間歯科技工士をやってきて、ここ数年本当に技工士が居なくなったと感じています。半分は技工士の自業自得だと思います。しかし、少なくとも今の若い技工士の皆さんがこの安い料金にした訳ではありません。だから我々の世代で料金を上げていきます。安い料金を少しずつ上げて行き、これ以上若い技工士に負担を負わせない様にしたいと考えています。