私の歯科技工士人生について ⑤

先日、保健の硬質レジンでのキャラクタライズについて書きましたが、ここでもまた奴らがチャチャを入れてきます。どうせそんなことしても、何年も経てば表面上だけの色なんて日々のブラッシングで取れちゃうから意味ないよ。とか、そんなやり方は邪道だとか言ってきました。でもこれアホの言い分じゃないですか?

例えば、A4よりも濃い茶色い歯の人がいたとします。高齢の方に多いですよね。ドクターは保健の前装冠だとこの色にしか出来ませんよと言います。A4の色です。患者さんが納得して保健だからと諦めて、じゃあそれでいいですとなり、ラボサイドに指示書でA4とオーダーがきます。まさにこれが、保健でのゴールなのです。しかし、一時的かもしれませんが、隣の歯と同じ様にキャラクタライズを施す事は付加価値になりませんか?無くて当たり前で、指示書のオーダー通り診療室にもいかない先輩技工士の奴らは付加価値も付けず、普通にA4で仕上げてます。 なのに私に文句を言うのです。そんな着色の仕方をしても取れちゃうと。マジでアホです。取れちゃったとしても、奴らが仕上げた色に戻るだけなんです。半年でも一年でも保てばそれだけで患者さんにはプラスになります。セット時には保健なのにこんなに色を合わせてくれたと喜んでくれました。患者さんには、今回は特別に色を合わせましたが、こう言う理由で時間が経てば色は取れてしまうかもしれません。と説明もドクターの方からしてもらいます。

自分より何か違うこと(私には普通のこと)をやっているのにそれは悪だと言わんばかりに言う技工士多いです。年下の後輩は言いませんよ。決まって、ちょい上の技工士です。昔を思い出しながら書いてても腹が立ちますね。クソです。マジで。(口が悪くてすみません。。。)

患者さんが喜んでくれれば、ドクターの評価も上がり、その患者さんからの口コミも広がります。もちろん、ドクターサイドの技術の評価が一番ですが、ラボサイドで出来るプラス評価も付けられればもっといいですよね。そうなれば、自分への仕事も信頼され、いい仕事も増えます。

今の世の中の技工士はドクターがこんな安い料金で作らせているから、良いものが出来ないと言いがちですが、根本が違います。ドクターと患者さんが喜ぶ様な補綴が作れない、作る気持ちが無いから安い料金なんです。若い技工士はまずはこのカラクリを知って下さい。